この部屋は、皆さんの日常の中で知っていてもそんなに得ってわけじゃないけど
知ってたら結構楽しい!と思えるようなことを紹介していきます。
☆これらのお話は『話のネタ大事典』(PHP文庫)を参考に書いています。
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31日 |
1727年のこの日、物理学者のニュートンが死去しました。
☆世界で最も早く朝を迎える国は?
日本とハワイの中間、東経180度の子午線に沿って日付変更線があります。この線を東から西に越えるときは日付を1日進ませ西から東に越えるときは1日遅らせることになっています。
この日付変更線は1884年にアメリカで開催された国際子午線会議の席上において東経180度の子午線に沿って、南極と北極を結ぶ線とすることが決定されました。但し、日付変更線は東経180度にぴったり一致しているわけではありません。その軽度の上に島や陸地があるところでは日付変更線はそれを通らないように迂回して引かれています。日付変更線で日付が変わるのですから、その線に最も近い西側の国が世界で1番最初に朝を迎えることになります。その場所は国で言えばトンガです。そのトンガの近くに西サモアがあります。でも、この国は日付変更線の東側にあるので、近くにありながら両国では約24時間違ってしまうのです。
1746年のこの日、スペインの画家、ゴヤが誕生しました。
☆草花はなぜ円柱形なの?
植物の茎や幹は円柱形をしています。茎を横に切ってみると、断面は円形です。なぜ茎は円柱形なのでしょう?植物にとってそのほうが都合がいいから、そうなっているわけですが、ではなぜ円柱形なのでしょう?
円柱形だと風の抵抗を受けにくい。例えば、四角形だと、そのいずれかの面に風が当ると風圧をまともに受けてしまいます。円柱形であれば物が当ったとき傷つきにくい。植物は生きて行く為には水が必要です。水は根から吸収され、茎や葉へ運ばれていきます。その水を運ぶためのパイプを導管といいます。導管は茎の中心部付近にあります。その導管からそれぞれの細胞に水分が供給されます。茎が円柱形であれば、導管から茎の外側までの距離がすべて等しくなるので、茎の外側の細胞に均等に水分を与えることが出来ます。もし茎の外側(表面)の細胞の水分が異なると水分の不足している細胞は押しつぶされ、茎は安定して直立することが出来なくなってしまいます。
天和3年(1684)のこの日、八百屋お七、放火罪で火刑になりました。
☆植物だって自殺する?
人間の体の中に病気のもとになる物質や微生物が入ってくると、防御反応が起こり、それらを排除します。同じように植物にも防御システムがあります。病原菌が入ってくると植物は毒を作って病原菌を殺してしまいます。その他にも植物は防御手段を持っています。
病原菌は植物の中に入ると、植物の細胞から栄養を奪って繁殖します。そして侵入した細胞から栄養を奪ってしまうと、次ぎの栄養を求めて隣りの細胞に侵入していきます。このようにして病気が拡大していくことになりますが、それを阻止するために、植物はもう1つの防御手段を用います。病原菌を退治するには栄養を与えないようにすればいいわけです。そのためには病原菌に侵入した細胞が死んでしまえばいいわけです。細胞が死ねば、病原菌はその細胞から栄養を取ることが出来ません。そこで、病原菌に侵入された細胞は自らの命を絶ちます。即ち自殺するのです。そうすれば、自殺した細胞とともに病原菌も死んでしまいます。
1939年のこの日、フランコ軍、マドリッドに入る。(スペイン内乱終焉)
☆フラメンコを踊る人は赤ら顔!?
スペインの代表的な音楽(舞踊)にフラメンコがあります。ギター伴奏で、踊り手はカスタネットを鳴らしながら踊る情熱的なものですね。ところでそのフラメンコですが、フラメンコという意味はもともとは音楽のことを言ったものではありませんでした。
フラメンコとは本来はフランダース人(フランドル人)という意味であり、赤ら顔のフランダース人をそう呼びました。そこでフラメンコという言葉は、はじめは「赤ら顔の人」という意味に使われました。そえれが「バラ色の顔の女性」、そして「立派な人」という意味が拡張し、さらに、「挑発的な、人の心をゆさぶる人」の意味となり、19世紀後半に「挑発的なアンダルシアの歌と踊り」の意味で使われるようになりました。因みにフラミンゴという鳥がいますが、フラメンコとよく似た名前ですよね?フラミンゴという語はもともとポルトガル語で、一説には、フランダース人の明るい服装にちなんで名づけられたものと言われています。
寛文4年(1664)のこの日、旗本水野十郎左衛門、不行跡により切腹を命ぜられました。
☆「俎板(まないた)の鯉」をおとなしくさせる方法は?
「俎板の鯉」ということわざがあります。どうなろうと、相手の思うままになるより仕方のない状態を例えたもので、あきらめのよさの意味にも用いることがあります。俎板の上に置かれた鯉は、自らの死を覚悟したかのようにおとなしくなると昔から言われています。でも、実際はそんなことはありません。鯉は勢いのいい魚で、料理する時には結構てこずります。(小次郎母はお魚はさばけませんから、わかりません。昔、近所の魚屋さんでは見た覚えがあります。)そこで、鯉をおとなしくさせる方法なるものが考え出されることになります。
鯉をおとなしくさせるにはどうしたらいいのでしょう?江戸時代の書物にはその方法が紹介されています。江戸時代中期に『和漢三才図絵』という図説百科事典が刊行されています。その中に、「鯉の目を指で塞ぎ、鱗をそぐと、跳ねなくなる」とあり、『貞丈雑記』(江戸時代後期)には「目を紙で塞ぐ」とあります。すなわち、鯉はその目を塞げばおとなしくなるというのです。果たしてそれは正しいのかどうか、興味がある方はご自分でお試しあれ!!
1959年のこの日、ハードボイルド作家のレイモンド・チャンドラーが死去しました。
☆「ハードボイルド」の語源とは?
冷酷で非情な内容を感情を交えない乾いた文体で表現・描写することを「ハードボイルド」といいます。その語源については、ハード・ボイルド・エッグ(hard-boiled egg)、即ち、「固ゆで卵」からきていると言われています。それが一般的な説ですが、ほかにも説があるのです。それを紹介しましょう。
英語の辞書を引くと、hard-boiled の意味として「(卵などを)固くゆでた。」の他に「固く糊付けした」とあります。(皆さんの辞書ではどうでしょう?)その昔、アメリカに移ってきた人々は木炭から作ったアク汁を使って洗濯をしていました。そうすると衣類が灰色になったりしました。そこで月に一度くらいは鉄鍋で煮て色を落とし、手製の糊で仕上げました。その糊がききすぎるでこわばったものを「hard-boiled」(シャツの場合はhard-boiled shirt)と呼びました。
それが、次第に衣類だけではなく、人の性格などにも使われ、冷酷・非情なことを意味するようになり、そうした文体や言葉で表現された小説を「ハード・ボイルド」と呼ぶようになったという説です。
1996年のこの日、南太平洋での核実験を禁止した南太平洋非核地帯条約が締結されました。
☆「姑息」の「姑」はしゅうとめのこと?
「姑息」という言葉があり、一時の間に合わせのことを言います。「姑」はしばらく「息」は休むこと(しのぐこと)を意味します。
中国の古書『礼記』(らいき)にこんな話しが載っています。孔子の弟子の曽子が病床につき、重態になりました。曽子の息子(曽元、曽申)、彼の弟子の子春、同じく弟子の幼い子供がそばにいて、その子供が「先生の寝台の下敷きは上等のもので、大夫(だいふ)の使うものではありませんか」とたずねました。曽子は「その通りだ」と答え、曽元に取替えるように言うと、曽元は「父上の加減は差し迫っており、動かせない。よくなられたらて朝になったら、お取替えしましょう。」と言いました。すると曽子は「お前の私への愛はあの幼い子にも及ばない。君子は道義に合ったやり方で人を愛し、つまらぬ人間は姑息をもって(一時をまぎらすやり方で)人を愛するものだ」と言いました。「姑息」という言葉はそこから出た言葉でやがて成語となり、一般に広く用いられるようになりました。
1834年のこの日、イギリスの詩人・工業美術家のウィリアム・モリスが誕生しました。
☆カモの不思議な習慣とは?
フクロウは夜に活動し、昼間はじっとしています。そのフクロウのとこに昼間小鳥たちがやってきて、騒ぎ立てたりすることがあります。それをモビング(日本語では擬攻撃と訳されています)といいます。なぜ、騒ぎ立てるのでしょうか?フクロウは小鳥たちにとって天敵です。小鳥たちはフクロウに仕返しでもしているのでしょうか?どうしてモビングをするのか、未だはっきり解明されていません。
モビングをするのは小鳥だけではありません。カモもモビングをします。その相手はキツネです。池のそばなどにキツネが姿を見せると、カモたちがそのそばによってきて、騒ぎ立てます。このようにカモがキツネに対してモビングすることは、昔からよく知られています。「赤犬猟」という猟法をご存知ですか?これはカモのそうした習性を利用した猟法です。キツネは人に慣れていないので、キツネに似た赤毛(茶色)の犬を用います。犬をおとりとして水辺につなぎ、そこに集まってくるカモを捕まえる猟法です。
明治23年のこの日、陶芸家の北大路魯山人が誕生しました。(房次郎)
☆”割烹”のもともとの意味は?
「割烹」という言葉があり、料理をすること、あるいは料理のことを言います。家事をするとき衣服の汚れを防ぐために着るうわっぱりを「割烹着」といいます。それは割烹(料理用)の服という意味です。
「割烹」はまた日本料理店の意味にも用いられていますが、その語源からいえば、西洋料理店を割烹といってもおかしくありません。
「割烹」の「割」は肉などを割くこと、「烹」は煮ることをいいます。そこから「割烹」は料理を意味するようになりました。もともとは中国生まれの言葉であり、中国の古書『孟子』に「伊いn、割烹をもって湯(とう)にもとむ」とあります。「伊いんは割烹によって湯王に取り入った」という意味です。ここではすでに「割烹」が料理に意味に用いられています。「割烹」とは肉を割き、煮て、料理することであり、そこ意味では西洋料理店を割烹と言ってもいいということになります。
1832年のこの日、ドイツの詩人で作家のゲーテが死去しました。
☆なぜ眉間にシワを寄せて考えるのか?
意識を集中して何かをするとき、たとえば考え事をするとき、眉間にシワを寄せたりすることがあります。そうしてそんなことをするのでしょうか?
人類の祖先は森に住んでいました。そして森からサバンナ(草と低木が散在する広い草原)に出て行きました。サバンナでは遠くが見えるようになりますが、サバンナに生えているのは草や低い木ですから、強烈な太陽の光をさえぎるものがありません。遠くにいる獲物を見付けたりするとき、まぶしくて見つけにくい。まぶしさを防ぐために人間は手で目の上にひさしを作って光をさえぎります。でも、両手に道具を持って獲物を狙っている時などは手でひさしを作ることは出来ません。そこで眉間にシワを寄せてヒサシを作るようになります。意識を集中したり、あるいは何かに注意するときに、眉間にシワを寄せるのは、サバンナにおける人類の祖先のそうした行為が変化したものだと考えられています。
明治42年のこの日、神戸〜大阪間で長距離レースが行われ、初めて”マラソン”の名称が使われました。
☆走っていると”ハイ”状態になる理由は?
ジョギングやマラソンなどをしていると、突然、気分が高揚し、一種の陶酔状態になることがあります。いわゆる「ランナーズ・ハイ」と呼ばれるものです。経験者によれば、不意に体が軽くなるような感覚に襲われ、いつまでも走れるような気になるそうです。人によっては周囲の景色がキレイに見えてきたりすることもあるそうです。一体、なぜこのような状態が起こるのでしょうか?
ランナーズ・ハイは脳の中に麻薬に似た物質が生産されて生じる陶酔状態だと考えられています。脳が麻薬物質を作り出すことはよく知られています。麻薬物質をつくるのは神経細胞で、神経繊維の末端に蓄えられ、そこから分泌されます。脳が作り出す麻薬物質の働きとしては、第1に痛みをおさる働きがあげられます。長い間筋肉を動かしていると、痛くなります。そうすると脳内で麻薬物質が生産され、それが痛みを抑え、気分を高揚させるというわけです。
1828年のこの日、ノルウェーの劇作家、イプセンが誕生しました。
☆男性の同性愛者と「女好きの神経細胞」
同性愛者の人達はどうしえ同性を好きになるのでしょうか?ここでは男性についてお話をします。
同性愛は脳の構造と関係があるのではないか?という説があります。ラットなどの哺乳類の脳には性的二次核という神経細胞があります。それはメスよりオスのほうがはるかに多く、オスにメスとの交尾を促す性的衝動は、その性的二次核が司っていると考えられています。ところで、人間の脳には視床下部に4つの亜核からなる前視床下部間質核と呼ばれる神経細胞群があることが分かっています。そのなかの1つ、第三亜核はラットの性的二次核と同様の働きを持つと考えられており、別名「女好きの神経細胞」とも呼ばれています。それはふつう女性より男性のほうが発達していますが、ある研究によれば、男性同性愛者ではそれが未発達であり、女性と同様程度だといいます。そのことが同性愛者が同性を愛する原因の一つではないかと推理されています。。
明治40年のこの日、長野県、女子教員の有給出産休暇を実施することを決定しました。(日本初、25日から施行)
☆親子のコミュニケーションがない鳥は?
鳥類は一般に卵を親鳥が抱いて温めて孵化させます。ところが、例外もあり、鳥の中にも卵を産みっぱなしにするものがいます。ホトトギスやカッコウが他の鳥の巣に卵を産み落とし、その鳥に抱卵させることはよく知られています。この場合、卵を抱くのは別の鳥ですが、ホトトギスやカッコウの卵はそういう意味では産みっぱなしというわけではありません。
卵を産みっぱなしにするのはツカツクリ類です。ツカツクリ類は南太平洋諸島やオーストラリアなどに分布するキジ科の鳥で、12種類が知られています。たとえば、ヤブツカツクリは木の葉を集めて塚を作り、その中に卵を産み落とします。卵は塚の発酵熱によって温められ、やがて孵化します。セレベツツカツクリは地面に穴を掘り、そこへ卵を産み落とし、あとは何もしません。卵は地熱や太陽熱などで温められ、孵化し、ヒナはウミガメのように自力で土を除け、地面に現れます。ツカツクリ類は親子のコミュニケーションが全くありません。
1912年のこの日、フランスの映画監督、ルネ・クレマンが誕生しました。
☆腕白な子供は腕が白い?
子供がいたずらで手に負えないこと、ありいはそういう子供を「わんぱく」 といい、普通、漢字では「腕白」と書きます。だからと言って、腕白な子供の腕がとくに白い というわけではありません。
「わんぱく」は江戸時代にできた時代にできた言葉で、江戸時代にも 漢字では「腕白」と書いていましたが、その「腕白」は所謂、当て字です。
「わんぱく」の語源については2つの説があります。1つは「関白」が 変化したものという説です。太田全斎著『俚言集覧』(江戸時代中期)には「関白の訛音と云へり」 とあります。もう1つは「わやく」が変化したものという説です。「わやく」は「枉惑」と いう言葉が変化したもので、道理に、聞き分けがない、わがままであることを意味します。 喜多村信節著『嬉遊笑覧』(江戸時代後期)にはこの説が紹介されています。果たしてどちらが 正しいのでしょう?その判断は難しいですが、「関白」説のほうが少し有力のようです。
明治3年のこの日、江戸文化研究家の三田村鳶魚(えんぎょ)が誕生しました。
☆チョッキとは何語なの?
ワイシャツの上などに着る袖のない短い胴着のことを「チョッキ」、あるいは「ベスト」といいます。ベストは英語のVESTに由来しますが、チョッキはそもそも何語なのでしょうか?
チョッキという言葉の由来については英語のジャケット(jacket)からきているという説と、フランス語のジャク(jaque)からきているという説があります。英語のジャケットは袖付きの上着、フランス語のジャクは胴着(短い上着)を意味します。そのジャケット、あるいはジャクがなまってチョッキになったというのです。果たしてどちらが正しいのでしょうか?いずれも正解とするには決めてに欠けます。因みに、英語のジャケットはフランス語のジャクが変化したものという説があります。その昔、フランスの農民たちはジャック(jaques)と仇名されていました。農民たちは短い服を着用していました。そこで胴着のことをジャク(jaque)と呼ぶようになりました。それが変化して、英語のジャケット(jacket)になったといわれています。
文化3年(1806)のこの日、水戸学者の藤田東湖が誕生しました。
☆『貪』と『貧』の違いとは?
『貪』と『貧』はよく似ており、うっかりして間違えることがありませんか?これは、『貪』と『貧』の語源を知っていると、間違いを避けることが出来ます。
『貪』という語は、『分』と『貝』から成っています。『貝』は貝(子安貝)の形をかたどったものです。古代の中国では貝は貨幣としても使われていたので、『貝』は貨幣や財宝という意味を持つようになります。『分』は『八』と『分』から成り、刀でものを2つにわけることを意味します。従って、『貧』は貝=財貨をわけることを表しており、財貨をわければ少なくなるので、「まずしい」という意味になりました。『貪』は『今』と『貝』から成ります。『今』は壷などの蓋や栓の象形文字で、『貪』は財貨を覆い隠してためこむことを表しており、『むさぼる』という意味になりました。
1964年のこの日、エリザベス・テーラーとリチャード・バートン が結婚しました。(その後、離婚し、また同じ相手と再婚)
☆失恋すると胸が痛むのはなぜ?
片思いの相手のことを思ったり、あるいは失恋したりすると、胸がキュンと痛んだりします。多分、皆さんも1度は経験したことがあるのではないでしょうか?そのとき体の中ではどんなことが起こっているのでしょうか?心だけではなく肉体も何らかの変化が起きているのでしょうか?
片思いや失恋など精神的な動揺をおぼえると、それを脳がキャッチし、体中の自律機能を調整している視床下部が、心臓にはりめぐらされている交換神経に働きかけます。交換神経は心臓の収縮力を強める働きをし、副交感神経がその逆の働きをします。ふだんでも交換神経は刺激され、心臓をはじめ胃や肝臓などの内臓や他の器官に働きかけているわけですが、それらの器官は自分で自覚できるほどは激しく変化しません。ところが失恋したときなど、精神的ショックが激しいときには、交換神経の働きかけによって心臓の筋肉が瞬間的に収縮します。それが痛みとして感じられるわけです。
昭和62年のこの日、53年間にわたる南極海での商業捕鯨に 終止符が打たれました。
☆セミクジラに特有な性質とは何?
クジラの一種にセミクジラというのがいます。このクジラは 頭部に多数の白いコブ状のものがついてるので、見分けやすい。セミクジラは背中のラインが 美しいのですが、そこで、セミ(背美)クジラと呼ばれるようになりました。英語ではライト・ホエール (right whale)といいます。このクジラは沿岸部に住み、泳ぎが遅く、クジラ捕りたちが捕獲するには 最適な(=right)クジラでした。ライト・ホエールという名前はそこからきています。
セミクジラは他のクジラにはない面白い性質を持っています。 交尾の際にオス同士が協力するのです。メスのまわりを数頭のオスが取り囲み、それぞれメスに アタックします。そうして、メスをめぐって競い合い、メスの関心をひいたオスが交尾をします。 ときにはメスが交尾を拒否し、逃げたりすることもありますが、そんな時は他のオスたちが 協力してつかまえ、メスに交尾させるようにします。そんなことをするのは、セミクジラだけです。
慶応4年(1868)のこの日、西郷隆盛、勝海舟と江戸開城を交渉。(14日交渉成立)
☆『仏頂面』の『仏頂』とは?
叱られたり、面白くないことがあったりすると、頬を膨らませて 無愛想な顔をします。そうした顔つきを仏頂面といいます。よく使う言葉ですが、 仏頂面の『仏頂』とはそもそも何のことなのでしょう?
『仏頂面』は一説に、文字通り、仏教に由来するといわれています。 仏頂尊とは、仏の頭頂からあらわれて、その頭頂の功徳である知恵を仏格化したものであり、仏頂尊 は恐ろしい顔をしています。その仏頂尊のような顔(面)つきということから、無愛想な顔つき、 不機嫌にふくれた顔つきを『仏頂面』と呼ぶようになりました。この言葉は江戸時代に生まれたもの のようですが、昔は『仏頂顔』とも言っていました。『仏頂顔』の語源説としてはこれが 最も有力ですが、他にもいくつか説があります。一説に『不承面』がなまったというものです。あるいは、『ふてづら』がなまったものという説もあります。この 2つの説もそれなりの説得力があると思いませんか?
宝永2年(1705)のこの日、儒学者の伊藤仁斎が死去しました。
☆疲れ目は、どこがどう疲れるの?
細かい文字や数字が並んでいる書類や本などを見つづけていると 目が痛くなったり、かすんだりします。そうして症状を疲れ目と呼んでいますが、疲れ目 とはどこがどのように疲れるのでしょうか?
疲れ目には、病気が原因している疲労と、機能的な疲労があります。 一般に疲れ目と呼ばれているのは後者を指します。
目のなかでカメラのレンズの役割を果たしているのは水晶体です。 水晶体は毛様体小帯によって毛様体につるされており、近くを見るときには毛様体が収縮し、 毛様体小帯がゆるみ、水晶体が自らの弾力で膨らみます。遠くを見る時は逆の変化が起こります。 こうして、ピントを合わせているわけですが、細かい文字などを長時間見つづけていると、毛様体は 緊張しっぱなしの状態になります。また、長時間、水晶体が膨らんだままでいると、元に 戻りにくくなります。その結果、目や頭が痛くなったり、ピントがぼやけたりするのです。
明治22年のこの日、哲学者の和辻哲郎が誕生しました。
☆なぜ、ネコはネズミを捕まえるの?
ネコといえばネズミ(小次郎といえば、焼海苔!)。ネコはネズミを 捕まえます。(小次郎は捕まえられません!)でも、ネズミだけを捕まえるわけではありません。(小次郎は 小さなハエさえ捕まえられません!)しかも、全てのネコがネズミを捕まえることに長けている わけではありません。(ハイ、そーです!)
ネコがネズミを捕まえるのは本能によるものなのでしょうか? どうも、そうではないらしいのです。ハンティング(狩り)そのものは生まれつきのものですが、 何を捕り、どんなふうにして捕まえるかは学習にもとづくと考えられています。それに先天的な ハンティングにはたぶんにスポーツ的(遊戯的)な要素があり、獲物を殺すという行為は 含まれず、殺すというのは学習によるもののようなのです。従って、ネコがネズミを捕まえるのは 後天的なもので、ネズミを獲物とするようになったのはネコの近くにたくさんいたからに他なりません。 それにネズミは小さくてハンティングにはかっこうの動物で、また餌としても申し分ありません。 もし、ネズミがいなければ、当然、他の動物をハンティングします。
永和4年(1378)のこの日、室町幕府の三代将軍・足利義満、 花の御所に移りました。
☆『道楽』はもともと悪いことではないの?
『道楽者』といえば、酒やバクチなどにふける身持ちのよくない人、 あるいはきちんと働かないなまけ者を意味します。本職以外の道にふけり楽しむこと、趣味や遊び として楽しむことを『道楽』というが、この言葉は今日ではあまりいい意味には用いられていません。 でも、『道楽』という言葉は、もともと決して、悪い意味ではありませんでした。
『道楽』は本来は仏教語です。『阿育王経』(あいくおうきょう)という 経典に「今すでに道楽を得」とあり、『道楽』とは仏教修行によって得た悟りの楽しみ(法悦の境地)と いう意味でした。その楽しみは一般人には簡単には得られないものです。それが『道楽』の本当の 意味だったのですが、それがいつしか変化して、本職以外の道での楽しみを意味するようになりました。 そしてさらに変化して、品行が悪いこと、身持ちがよくないこと、だらしがないことを意味する ようになりました。現在では、もの好き、一風変わった趣味という意味にも用いられています。
昭和62年のこの日、日本気象協会が初めてスギ花粉情報を発表しました。。
☆花粉症はどんなメカニズムで起こるのでしょう?
スギ花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギーに 悩まされている人が多いですね。アレルギー反応はそもそもどんなメカニズムで起こるのでしょうか?
アレルギー反応の多くはリンパ球のB細胞が作る抗体が深く関わって います。B細胞が作る抗体は5つに分けられますが、そのなかのIgEという抗体が、とくに アレルギーと関係があります。
アレルギーの原因となる物質が体内に入ってくると、人によっては (つまりアレルギー体質の人は)抗体のIgEが大量に作られます。それが体内のあちこちの組織の 細胞にくっつき、細胞内にヒスタミンという物質が蓄えられていきます。そしえ大量のヒスタミンが 細胞の外へ放出されることになります。ヒスタミンの他にも、気管支を収縮させ、喘息症状を 起こさせる物質が放出されます。それらの物質が神経、血管、平滑筋などに作用し、クシャミ、鼻水、 喘息、ジンマシンなどの、いわゆるアレルギー反応が起こってくるわけです。
1974年のこの日、シャルル・ドゴール空港(フランス・パリ)が開港 しました。
☆イラクとオランダの共通点とは?
中東のイラクと、ヨーロッパの北西部に位置するオランダには、ある 共通点があります。それは何だかおわかりですか?国土の広さがほぼ同じ?いや国土面積はイラクの 方が大きく、オランダの10倍です。
イラクとオランダの共通点は国名にあります。イラクの真ん中を チグリス・ユーフラテス川が流れています。7世紀、アラブ人がこの地を占領し、ここに定住しました。 そして彼らはチグリス・ユーフラテス流域地方を「イラク・アラビ」と呼びました。イラク・アラビとは 「アラビア低地」という意味です。イラクという国名はそこからきており、従ってイラクとは 「低地」という意味です。
いっぽう、オランダという国名は独立は独立戦争(1568〜1684) の際、中心的な役割を果たしたホラント州に由来し、ホラント(オランダ)とは「低地」という意味 なのです。イラクとオランダという国名は「低地」という意味の共通点を持っているわけです。
大正6年のこの日、芳川鎌子伯爵夫人、 お抱え運転手と千葉駅近くで 飛び込み心中を図りました。(夫人のみ助かりました。)
☆女性はどうしておしゃべりなの?
男性と女性とでは、どちらがおしゃべりか?男性にもおしゃべりな 人はいますが、一般的に女性のほうがおしゃべりなようです。それには何か理由があるのでしょうか?
聞く、話す、読むといった言語に関する能力はおもに左脳の 働きによるものです。それは男性、女性ともに変わりませんが、男性は女性とくらべて左脳に言語機能 が集中しているといわれています。いっぽう女性は左脳のみではなく、右脳のほうも使ってしゃべって いるらしいのです。音楽的な能力は右脳が司っていますが、女性の口がなめらかに回るのは、右脳の働きに よるのではないかと考えられています。また、左脳の中の主として情報を受ける部分の神経細胞の密度は 男性より、女性のほうがはるかに高く、神経細胞の数も多いのです。言語の理解力と発語機能においては 男性の脳より女性の脳のほうが優れています。要するに、女性はおしゃべりになる素質を備えているわけです。 (女性の皆さん、私達がおしゃべりなのは、脳の作りがそうなのです。多いにおしゃべりを楽しみましょう!)
1957年のこの日、ガーナ共和国独立(アフリカのイギリス植民地 で初の独立国となりました。)
☆国名が同じ意味を持つアフリカの5国は?
アフリカ大陸には沢山の国があります。その中には同じ意味を持つ国名 が5つありますその同じ意味とは「黒い」という意味です。
ソマリアという国があります。その国名は種族名のソマリからきており、 ソマリとはナイル上流部で話されていたヌビア語で「黒い」を意味します。ソマリアの隣りにエチオピアがあります。 エチオピアという国名はギリシア語のアイトスオプシア(陽に焼けた人=黒い人の国)に由来します。 西アフリカに位置するモーリタニアは「マウリ人(英語名ムーア人)の国」という意味で、そのマウリ はギリシア語で「黒い」を意味するマウロスからきています。
アフリカ大陸の中で最大の面積を持つスーダンはアラビア語の「スーダン」 に由来し、それは「黒い」という意味です。ギニアという国名についてはいくつかの説がありますが、 一説にベルベル語(ベルベル族の言語)で「黒い」を意味するアグナウが変化したものだと言われています。
昭和29年のこの日、劇作家の岸田国士(くにお)が死去しました。
☆脳のシワが多いほど頭がいいの?
人間の脳にはシワがあり、シワが多ければ多いほど頭がいいという 俗説があります。それは果たして本当なのでしょうか?
サルは人間に比べてシワが少なく、ネコの脳にはシワが殆どありません。さらに ネズミには全くシワがありません。一般的に下等な動物ほど脳のシワの数は少ないのです。その意味では シワの数が多いほど頭がよいといわそうですが、実は人間よりもっとシワの数が多い動物がいます。
イルカがそうです。シワが多ければ、脳の表面積が大きくなり、そこに分布する 神経細胞も多くなることになります。人間の脳(大脳皮質)の神経細胞は140億〜150億個。イルカ の神経細胞も人間と同じくらいあると言われています。イルカは大変頭のいい動物です。それでは人間より 頭がよいかといえば、それは疑問です。つまり、シワの多さが頭の良し悪しと完全に比例するというわけではない ということを示していると言えます。(ただ、人間に理解できないくらい難しいことをイルカは 考えているかもしれませんから、何とも言えないかもしれませんね。)
大正15年のこの日、当時政友会の総裁であった田中義一の陸軍機密 費横領事件を衆議院で中野正剛が追求しました。
☆お金のことを「現生(げんなま)」というわけは?
お金のことを「現生」ともいいます。この「現生」という言葉は 江戸時代に「サア、サア、今度は現銭だ。おめへも、二百そこへ出しておきな」とあり、「現銭」を 「げんなま」と読ませていました。
江戸時代、現生のことを「生(しょう)」ともいいました。もともとは 上方で使われていた言葉で、人が働いた手当てとして、酒や魚など何らかの品物に替えて与えるものでは なく、お金(すなわち、なまのもの、もともとのもの)を与えるという意味から、お金のことを 「生(しょう)」と呼んだのです。従って江戸時代には単に「生」だけでもお金を意味していました。
それがのちに、なまのままの厳禁という意味で「生」を「なま」と訓読みし、 「現生」というようになりました。因みに、江戸時代には「現生」と書いて、それを「げんなま」とも 読んでいました。
昭和13年のこの日、第73帝国議会の委員会で、陸軍省の佐藤賢了中佐が 答弁中に「黙れ!」と怒鳴って問題となりました。
☆「すごい剣幕」の「幕」とはどんな幕?
怒って荒々しい顔つきをすることを「けんまく」といい、漢字では 「剣幕」と書きます。江戸時代には「権幕」とも書いていました。歌舞伎の『三人吉三郭初買い』 (さんにんきちざくるわのはつがい)に「よたけもないこの子供、お手討ちにでもなさるる権幕」と 書いて、それを「けんまく」と読ませてもいました。
今日では、「剣幕」と書くのが一般的ですが、「剣幕」とは そもそもどういう意味なのでしょうか?「剣幕」という字からは、幕を張った中で刀剣で闘って いるような場面が想像されますが、実は、単なる当て字なのです。「険悪」という言葉があります。 表情や性質などがとげとげしく厳しいこと、あるいは状態や雰囲気などが厳しくあぶないことをいいます。 その「険悪」がなまって「けんまく」となりました。「剣幕」はそのケンマクに由来すると考えられています。 つまり、「ケンマク」に「剣幕」の字を当てたわけです。
1824年のこの日、チェコ国民音楽の父、スメタナが誕生しました。
☆”助産婦”が出産を助ける動物とは?
犬や猫などのメスは誰の助けも借りずにひとりで出産します。 ところが、動物の中には助産婦が出産を手助けするものもいます。たとえば、ゾウがそうです。 妊娠したゾウの出産が近くなると、群れの中から助産婦役のゾウが選ばれます。出産の ときには近くにいて、母ゾウを励まし、出産すると、子ゾウが立ち上がるのを助けたりするのです。
イルカやゴンドウクジラの出産にも助産婦が登場します。イルカのメスに 陣痛が起こります。するとどこからかともなく、1〜2頭のメスのイルカがやってきて分娩が始まると そのまわりを回りながら様子を伺います。子供イルカに最初の呼吸をさせるために助産婦イルカの1頭が 子供を頭で水面に押し上げていきます。ゴンドウクジラの場合は集団で助産婦の役を引きうけ、出産する メスをガードし、生まれた子供を水面に押し上げ、呼吸を促します。
1954年のこの日、アメリカ、マーシャル群島で、世界最初の水爆実験を実施しました。
☆アメリカ国歌はイギリスの借りもの?
アメリカ合衆国の国歌「星条旗」は1814年9月、英米戦争の 最中に生まれました。イギリス軍によってマクヘンリー砦が攻撃されたとき、若い弁護士の フランシス・スコット・キーはイギリス軍に捕らえられている著名な医者の釈放を求めて イギリス軍の提督のところへ行っていました。彼はイギリス軍が砦を砲撃するのをながめて 一夜を過ごしました。そして夜が明けると、星条旗がなおも勇ましくひるがえっているのが見えました。
キーはそれを見てひどく感激し、「星条旗」の詩を作りました。その詩が 新聞に発表されると、大人気を博し、陸海軍の軍歌として採用され、さらに、アメリカの国歌となりました。 ところで、キーが作ったその詩、「星条旗」は「アナクレオンの歌」という歌のメロディーによって 歌われることになったのですが、それはもともとイギリスの歌でした。それにこの「アナクレオンの歌」 は酒と恋の喜びを歌ったものでした。